ロンドンから帰って来てもう10日ほど立ちますが、まだまだロンドン滞在記は続きます。
今回ロンドンに行く前に一番楽しみだった展覧会が、ケンジントン・ガーデンの中で毎年夏に期間限定で設置されるサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン。これは英国に建築物が設置されていない建築家に設計を依頼すると言う方針をたてているようで、日本からは2002年に伊藤豊雄さん、2009年にはSANAAのお二人さん。毎回最新のマテリアルを使っているようで、マテリアルの授業でもよく見た展覧会です。
そんな今年はスイス人建築家のピーター・ズントーさん。
岩山の固まりのような浴場のTherme Vals(スイス)や、フロストガラスに囲まれたArt Museum Bregenz(オーストリア)が有名です。とても優しい気持ちになれる建築を作ります。
エントランス。
黒い背景に植物、青い空。不思議な癒し空間。
周りにおかれたシルバーの椅子と机も光が反射して、さりげなくきれいです。
今回のテーマは"Hortus Conclusus"
ラテン語から来ているようで、イタリア語では"orto recintato(囲まれた庭)"。
僧侶が中世の頃、食料や薬品のために木や植物を栽培していた庭のことを言うのだそうです。
外にあるカフェでコーヒーや食べ物をかって、中でくつろぎながら食べるファミリーもいたり。不思議な癒し空間のパビリオンでした。